SSブログ

希硝酸と濃硝酸の反応 [C2J-東大化学 日記]

こんにちは~ (*^_^*)/

今回は、入試問題で硝酸の酸化力についておもしろい記述を見つけたので、取り上げてみましょう。

2011-02-15-XN-農学部-化学-12.gif

硝酸の反応ですね。一般に希硝酸では無色の一酸化窒素NOが発生し、濃硝酸では赤褐色の二酸化窒素NO2が発生すると言われています。なぜ、濃度によって生成物に違いが出るのか、色々と意見の分かれるところですが、明治大学はこのように出題しています。

2011-02-15-XN-農学部-化学-13.gif

(2011年2月15日-明治大学農学部)

要するに、

① 硝酸を還元すると一酸化窒素と二酸化窒素の両方が生成する。

② 希硝酸では、発生したNO2は希硝酸中の水に吸収されるため、残った一酸化窒素NOが発生する。
  濃硝酸では、一酸化窒素NOは濃硝酸によって酸化されて二酸化窒素NO2になる。

ということですね。 ちなみに、(式4)は、オストワルト法(アンモニア酸化法)の第3段階(二酸化窒素を熱水に吸収させる反応)と同じです。25℃では、硝酸の濃度が約9mol/L未満の時はNOが多く,約9mol/Lを超えるときにはNO2がより多く発生するとのことです。

なお、二酸化窒素を冷水に溶かすと 2NO2+H2OHNO3+HNO2 の反応で亜硝酸が生成します。

いよいよ、受験学年への進級です。必要十分な知識,しっかりした理解,卓越した処理能力 の3点セットを身につけるのが受験勉強です。化学は独習ではなかなかうまくいきません。しっかりとしたコーチに個別なり集団なりで、徹底的に指導して貰いましょう。


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 1

Online cialis

沒有醫生的處方
cialis without a doctor's prescription http://cialisvipsale.com/ Cialis 5mg prix
by Online cialis (2018-04-14 14:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。