脱原発のうねり [環境問題]
こんにちは~ (*^_^*)/
東日本大震災で福島原発が被災して、周辺地域に大きな被害を出しています。ここぞとばかりに、反原発運動が盛り上がっていますね。
--------------------------------------------(産経新聞 2011/05/04より)--
ネット上に反原発“バイブル”拡散 正確性欠く内容
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所
の事故を機に、原発をめぐる特定の文書がインターネット上に拡散している。文書のタイトルは「原発がどんなものか知ってほしい」。文書は20章から成り、いずれも原発の危険性を誇張した内容が目立つ。
事実と異なる情報も多く、《素人が造る原発》という章では 「事故の怖さを知らない全くの素人を経験不問という形で募集している」と記述。
《放射能垂れ流しの海》との章では「海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。日本列島で取れる海で、安心して食べられる魚はほとんどありません」との内容になっている。
今回の事故を受けて、明確な原発反対派だけではなく、漠然と原発を危険に思う一般の人々の間でも急速に広まり、新たに約8000のブログで紹介された。農業関係者や育児中の母親など特に放射能汚染に敏感な人々が多く、今もブログへの転載は増え続けている。
一方、多くの原発専門家らは文書の信頼性に疑問符をつける。《素人が造る原発》について、電力会社の関係者は「配管をつなぐだけでも経験は必要。素人に重要機器の設置分解など任せられない。 少し考えればわかること」と指摘。《放射能垂れ流しの海》についても、各地の原発では放水口の放射能数値が公開されており、実際に垂れ流されていれば専門家でなくても一目で分かるという。
ネット情報に詳しい京都大大学院情報学研究科の山本祐輔特定助教(社会情報学)は 「放射能に敏感で専門知識には乏しいネット利用者の場合、『原発は危ない』という表層的な情報に飛びついてしまう。自分はその情報を知っているという優越感からブログに転載し、連鎖していく」と話す。
事故後、福島第1原発の周辺で調査を行い、冷静な対応を呼びかけている札幌医科大の高田純教授(放射線防護学)は「今回の文書のように、いたずらに不安をあおる不正確な情報が出回ることは原発の推進、反対のどちらにとっても迷惑な話。マスコミが政府の発表内容をしっかりと検証した上で報道し、正しい情報・知識を国民に伝えてほしい」と話している。
------------------------------------(以上ここまで抜粋)---------
さて、合理的かつ客観的に判断できる人ならば、一方だけを見て結論を出すことの危険性をご存じの筈です。今回の原発事故に対するマスコミの報道(特に反原発の扇動)について、いくつかの疑問が湧いてきます。
① 現在、日本の反原発・脱原発を扇動するマスコミ・政治家・団体は、Chinaによるシルクロードでの核実験の際に、今回の福島原発から放出されたよりもはるかに多量の放射性物質がまき散らされ、偏西風に乗って風下の日本にも降り注いでいたのに、まったく反対運動を行っていない。
② 石油による大規模な環境破壊が起きたときに、反石油・脱石油の運動を行っていないし、その被害についても控えめにしか伝えていない。例えば、2010年4月に発生したメキシコ湾原油流出事故による影響は、今回の福島原発と比べても広範囲で多大である。
a 目に見える影響
手に油がつくと洗剤を使わないと取れない。同様に、海鳥や海獣の羽毛・体毛にいったん付着すると自力では取ることができずに、その大半が死滅する。その直接被害だけでも漁業や生態系に大打撃を与える(下は油まみれのペンギン)。
原油に含まれる有毒成分が、海洋生物の幼生などとともに潮の流れに乗って周辺海域から離れた場所にも移動する。海面は、原油の有毒性が最も高くなり、動物たちが最も影響を受ける場所の一つである。当然、原油は海面上を漂って移動するだけではない。
原油は粒子状になって、海面から炭化水素と有毒物質が霧雨のように海底へと沈んでいく。
原油と有毒物質の雨は海底で堆積物となり、多くの海洋生物が餌とともに摂取してしまう。専門家は、海洋生物が他の海洋生物を食べたり、鳥が汚染された海洋生物を食べたりすることで、有毒物質は海の食物連鎖から、地域全体の食物連鎖に拡大していくと警告している。(下は海岸に漂着した原油)
c 分散剤・中和剤(ケミカル処理剤)の使用による二次被害
「界面活性剤として生物の細胞膜を破壊する」などといった処理剤自身の毒性よりも、最近では分散処理後の油の毒性(海域の生態系(特に油分解菌)を末端とした食物連鎖に関するもの)が問題視されている。
これだけの被害を伴う災害を過去に何度も何度も引き起こしているが、反石油・脱石油の運動は起きなかった。
③ 代替エネルギーとして掲げている再生可能エネルギーの利用に伴う悪影響や失敗例はあまり報道されない。例えば、宮古島の風力発電は、2003年の台風によってタワーがなぎ倒されるなど壊滅的な被害を受けた。日本では落雷も多く、気候条件を考えれば、欧米よりも自然エネルギーの利用は技術面・コスト面でのハードルが高いと見なさなければならない。また、海流発電と漁業権,地熱発電と温泉など、既得権益との調整が必要なものも多い。また、火力発電所や原子力発電所と比べ出力が不安定であり、例えば、風力発電の大量導入に伴う出力変動が2006年にEU内の1500万世帯を襲う大停電の原因となっている。 このように事例に対する検証が、ほとんど行われていない。
さらに、一部のマスコミには、以下のような特定団体に肩入れした(正に扇動者的な)報道が目立ちます。
---------------------------(asahi.com 2011年5月8日より)------------
「原発廃止」渋谷で音楽デモ 首相の浜岡停止に評価の声
福島第一原発の事故を受けて「原発廃止」を訴えるデモが7日、東京・渋谷を中心に行われた。東京・高円寺のグループがツイッターなどを通じて呼びかけたもので、約1万5千人(主催者発表)が集まった。
前日に菅直人首相が発表した浜岡原発の停止方針には、評価する声があがった。プラカードに「菅総理 他の原発もよろしく」と書いた港区の女性(40)は 「稼働している原発はまだ多い。エネルギー政策の見直しをさらに進めるべきです」。主催者の一人、松本哉(はじめ)さん(36)は「各地で起きている『反 原発』の声が浜岡停止の判断に影響しているはず。原発の廃止に向けこれからも声を上げ続ける」。
20代の参加者も目立った。デモは、トラックの荷台に乗り込んだバンドが隊列を先導するスタイル。仮装したグループも多く、お祭りムードで、友人に誘われて新宿区から来たという道脇由美さん(27)は「昔ながらのシュプレヒコールを繰り返すデモではなく音楽のデモだから参加しやすい」と話した。
---------------------------------------(以上引用終わり)------
まるで、反原発デモが流行の先端でファッショナブルで平和的だとでも云いたいような記事ですね。しかし、同じデモの他社報道をみてみると・・・・・
---------------------------(日刊スポーツ.com 2011.05.08より)----
渋谷「反原発」デモに4000人、乱闘も
ゴールデンウイーク最後の週末となった7日、東京都渋谷区で反原発を訴える市民グループによる「サウンドデモ」が行われ、手作りのプラカードや横断幕を掲げて繁華街を練り歩いた。警視庁によると、参加者は約4000人。
荷台に大型スピーカーやバンド、DJを乗せたトラック4台がデモ隊を先導。時折小雨が降る中、参加者は「原発は要らない」「きれいな空気、大地を返せ」とシュプレヒコールを上げながら、表参道やJR渋谷駅前を行進、トラックから流れる音楽に合わせて踊ったり、太鼓をたたいたりした。
6日の政府による浜岡原発の全面停止要請について、主催者の1人で杉並区高円寺でリサイクル店を経営する松本哉さん(36)は「時間がかかったが、要請したことは良かった。ほかの原発もまだ稼働中で、この運動を加速させないといけない」と力を込めた。参加した世田谷区の会社員十時由紀子さん(47)は「これまで反原発に取り組んできた人の声が積み重なった結果だ」と話した。
警視庁は、警戒中の機動隊員を殴るなどしたとして、公務執行妨害の疑いでデモ参加者の男女2人を現行犯逮捕した。
----------------------------(以上引用終わり)---------------------------------
同じデモの報道でも、報道機関の視点や意図によって、これだけ世間に対して発信される内容が違うのです。しかし、普通の音楽デモでは、警官を殴ったりしないでしょうよ ( ̄へ ̄|||) ウーム
朝日新聞は隠していますが、サラリーマンやってる猫さんや政経chに書いてあるように、参加者の方々は、いわゆるプロ市民って方々ですか?・・・ですね。
解説 「プロ市民」とは何? 『政治的な思想信条のない一般市民』の皮を被った活動家
朝日新聞の読者投稿欄「声」において、「無職」「団体職員」といった肩書きの投稿者たちの氏名がウェブ検索で、実は『政治的な思想信条のない一般市民』の皮を被った活動家であると判明することが多いことから、そう呼ばれる。 大学でも、普通のサークルの顔をして、新入生を狙っているので要注意。
((((( ヾ( ´д`)ノ゛)))))バリヤー
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