水銀の毒性 w( ̄△ ̄;)wおおっ! [C2J-東大化学 日記]
~(=^‥^)ノ☆ こんにちは!
水銀と云えば、常温での密度13.55g/cm3の液体ですよね。
多くの金属とアマルガムと呼ばれる合金を形成しますが、実は白金,マンガン,鉄,コバルト,ニッケル,タングステンとは合金を形成しません。
その為、水銀の保存には鉄の容器が用いられます。
水銀の中に手を入れる実験がこちら ρ(´ー`)
手が水銀に侵されて腐り落ちる Y(>_<、)Y ヒェェ!
・・・・なんてことは起こりませんねぇ。
実のところ金属の水銀は飲み込んでしまってもほとんど害はありません。
人間の体は水に溶けるか油に溶けるモノしか吸収できないので、金属状態の水銀は消化管からは吸収されません。
さらに、イオン化傾向が水素よりも小さいので、塩酸HClaqが主成分の胃液には溶けず、また腸から先はアルカリ性ですから両性元素でない水銀は溶けないため、もし水銀を飲み込んでしまったとしても、翌日液体の液体がニュルニュルっと下から出てくるだけです。
もっとも、水銀は重たいので、胃下垂や腸下垂になるかもしれませんね。・・・( ̄  ̄;) うーん
金属のままで重大な害を為すのは、蒸気を吸い込んだときですね。
蒸気を吸入すると肺から容易に取り込まれるので、頭痛,痙攣,呼吸困難,肺水腫,気管支刺激症状,下痢,腹部痙攣,視力減退,流涎,嘔吐,肝不全,腎不全,発熱,悪寒などの症状が発生する可能性があります。
触っただけではまず問題ありませんが、薬品の長期的な害は確率的な問題ですので、できるだけ触らないようにした方が良いのは確かですね。
蛍光灯(内部電極型)は、電極をガラス管内に置き、低圧水銀蒸気がアルゴンと共に充填されています。
12族第6周期の水銀は、原子番号が80なので電子を80個持ち、電気抵抗は95.8x10-8Ω・mで、電熱線に使われるニクロムとほぼ同じ値とです。
なお、金属単体の中で最も電気伝導性が高い銀は1.62x10-8Ω・m,鉄は9.8x10-8Ω・m,鉛の20x10-8Ω・mなので、水銀は比較的電気抵抗の大きい、つまり電気の流れにくい金属になります。
ちなみに、水銀が液体でかつ金属であるという性質を利用して、旧日本軍は自動空戦フラップという画期的なG(遠心力)検出装置を開発していたんですよ。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
さて、話を元に戻して、
水銀は常温で揮発性の液体なので、常温でも蒸発して水銀蒸気が20℃で1.2x10-3mmHg,50℃で12.7x10-3mmHg程度の蒸気圧を示します。
蛍光管では、電極からアーク放電させ電子を蒸気として空中を浮遊している水銀原子にぶつけます。水銀原子は電子を受け取ると、そのエネルギーにより一端励起した後に基底状態に戻りますが、その時にエネルギーを紫外線として放出します。その紫外線が蛍光管内に塗られた蛍光物質を光らせる(可視光線を出させる)のです。
http://www.tozaidensan.co.jp/dictionary/dictionary2/fllanp_dic_1.htm
※ 水銀の毒性と症例
だから、捨ててある蛍光灯を割って遊んでしてはいけません。(゛ `-´)/ コラッ!!
毒性は、水銀化合物の方がはるかに強いです。
例えば、甘汞(カロメル)と呼ばれる塩化水銀(I)Hg2Cl2は水に不溶なため、毒性が低く、かつては化粧品(白粉)や下剤・利尿剤として利用されていました。が、水溶性の塩化水銀(II)HgCl2は蛋白質を変性させる作用が強い猛毒で、別名昇汞(しょうこう)とも呼ばれます。 w( ̄△ ̄;)wおおっ!ポアされそうだ~・・・
また、水俣病を引き起こしたとされるメチル水銀も、水銀化合物ですね。
ちなみに、Chinaの耕作地の重金属汚染は凄まじく、「トントン拍子」ならぬ「トントン病死」(イタイイタイ病と同じカドミウム汚染)などの病気が蔓延している様子です。
Made in China の食料品は食べないのが安全でしょうね (´ヘ`;) う~ん・・・
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