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抗菌剤を完治前に止めると・・・・2 [C3J-東大化学 日記]

こんにちは~ (*^_^*)/

某予備校の先生から、「鬱(うつ)病の治療薬(抗うつ剤[exclamation&question])で物忘れが酷くなり、授業に支障が出てコマを削られた」というお話しを聞きました。授業中に、簡単な英単語や漢字が出てこなくなるんだそうです。

その時は「薬で記憶がなくなる」ことに実感が持てませんでしたが、先日の鎮痛剤の過剰摂取(毎食後1錠で1日3錠との指示があるロキソニンを1~2時間おきに飲み続けたんですから・・・)と同時に、現地の耳鼻科で処方されたロルカム(4mg錠-これは全然効かなかった)と消炎剤のバザロイン(10mg錠),気道粘液調整剤ムコダイン(500mg錠),クラビット(500mg錠)の過剰摂取で、それを体感する事が出来ました。[ひらめき]

「遷移元素」は書けるのに、「典型元素」の「型」の字が思い出せない[exclamation×2] [がく~(落胆した顔)] 「反転充填」は書けるのに、「単斜硫黄」が書けない [exclamation×2] [がく~(落胆した顔)] あり得ないような「ど忘れ」の嵐・・・・[ぴかぴか(新しい)]

副作用として「考えがまとまらない、時間や場所などが理解できない、話の筋や行動がまとまらない錯乱、せん妄、抑うつなどの精神症状発熱」があるのは、抗生物質のクラビットでした(「成人は1回1錠(主成分として500mg)を1日1回服用しますが、感染症の種類および症状により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってくだ さい。」と注意書きに記されていました)。

普段なら、そんな無茶はしなかったでしょうが、夜に痛みで2時間おきに目が覚める程の修羅場の中で、意識が朦朧(もうろう)として理知的で正常な判断が出来なかったのでしょう。10日分の抗生物質(クラビット)を3日で飲みきってしまいました(よく胃を壊さなかったと思いますが、薬を飲む前には必ずチョコなどの間食を摂っていたのでそれが効いたのでしょう)。

副作用と言えば、子宮収縮剤を使った不同意堕胎事件がありましたね。子宮収縮剤は分娩操作にも使われているらしく、その副作用によるとみられる事故も起きていると言います(ただ、産婦人科医の不足による激務も一因だと思いますので医師だけを責める気にはなれませんが・・)

梧桐が副作用で、最悪の事態にならなかったのは、ただ運が良かったのでしょう。抗生剤の血中濃度を高めたからといって、炎症がはやく治まるわけでも、痛みが和らぐわけでもありません。逆に、副作用により深刻な事態にならないとも限らなかったのです。

現在は、東京医科歯科大学附属病院で処方された抗生剤のセフゾン(100mg錠)を、指示通りに飲んでいます。

さて、抗菌剤も入試問題で登場する医薬品の一つです。

抗菌剤 = 細菌の増殖を抑制したり殺したりする働きのある物質(殺菌剤抗生物質、防カビ剤),細菌を殺したり活性を弱めることで細菌による感染症の治療に使用される医薬品

この中で、抗生物質は天然系抗菌剤に入るでしょう。

抗生物質 = 微生物によってつくられる、他のほかの微生物の増殖を抑制する物質

 抗生物質は細菌が増殖するのに必要な代謝経路に作用することで細菌にのみ選択的に毒性を示す化学物質で、人体への毒性はほとんどありません。また、完全に人工的に合成された抗菌性物質であるピリドンカルボン酸系(キノロン系ニューキノロン系)やサルファ剤などは、「合成抗菌薬」とよばれ厳密には「抗生物質」とは区別されます。 

 最初にフレミングによってアオカビから発見された抗生物質 = ペニシリンはβ-ラクタム系に含まれます。

蛋白質合成阻害薬 = 真正細菌リボソームに作用して蛋白質合成を阻害する。第VIII脳神経腎臓に強い毒性を示し、また耐性菌が出現しやすいなどの欠点がある。

合成抗菌薬(核酸合成阻害)= DNAジャイレースの働きを阻害することによって細菌の増殖を妨げる。

 抗生物質に関する読み物がありますので、興味のある人はぜひ[ひらめき]

ワクチンと薬の発見―牛痘から抗生物質へ (人がつなげる科学の歴史)

ワクチンと薬の発見―牛痘から抗生物質へ (人がつなげる科学の歴史)

  • 作者: キャロル バラード
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 大型本
 
 
 
 
 
なお、入試問題でも薬物耐性菌について出題されています。 院内感染で有名になった有名なMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)だけでなく、ロシアや韓国ではやっている耐性結核菌などその種類も増えているようです。
 
もう抗生物質では治らない―猛威をふるう薬剤耐性菌

もう抗生物質では治らない―猛威をふるう薬剤耐性菌

  • 作者: マイケル シュナイアソン
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本
 
 
 
 
 
こんな本もありました[exclamation]
ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書)

ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書)

  • 作者: 百島 祐貴
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 新書
 

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