献血できない薬 [C3J-東大化学 日記]
こんにちは~ (*^_^*)/
成分献血の予約をしていましたが、先日から抗生物質漬けだったので、48回目にして初めて「お断り」されてしまいました
成分献血とは、コンピュータ制御された成分採血装置を使用して血液中の特定成分である、血漿(けっしょう)や血小板(けっしょうばん)だけを奮進分離等で抽出して、その他の成分(赤血球や白血球など献血前の水準まで回復するまで時間がかかる成分)を再び体に戻すという献血法です。
上が装置の上部で、採血された血液は下の遠心分離装置へ送られ、ここで成分に分離される仕組みだそうです。
したがって、成分献血は、赤血球や白血球など丸ごと採血する全血献血に比べて体への負担が軽く、より多くの血漿や血小板を献血できるのです。成分献血の次回献血可能となるまでの間隔は、男女とも2週間後からとなります。 成分献血には年間献血回数が決められていて、1年間で24回まで。ただし血小板は一回の献血で2回と計算されるため、実質年間12回となります。ちなみに、全全血400mLでは、男性で年間3回までとなっています。
抽出された成分の色は血液の赤ではなく、濃い黄色をしています。
血液の赤色は、赤血球に含まれる色素蛋白質「ヘモグロビン」の色です。成分献血で採取される血漿(けっしょう)や血小板には赤血球が含まれていないので、赤くならないんですね。 献血の中でも血小板献血は、白血病やガンの治療に欠くことが出来ず、輸血用血液供給の40%以上を占めているそうです。 その上、血小板の有効期間が採血後72時間以内と非常に短いため、採り貯めしておくことが出来ず、都度、献血で補充する必要があるのだとか・・・・。梧桐も、成分献血では、ほぼ毎回、血小板献血を依頼されます。
さて、各地の献血ルーム等で集められた「輸血用血液」が患者さんに輸血される時には、大量に直接、静脈内に輸血することになるので、副作用のリスクを少しでも低減する必要があります。加工処理をした血液製剤(輸入血液ですが)でさえ肝炎やエイズを感染させた事件があるため、加工せずに輸血する血液には安全性の確保を最優先とし、「怪しき」は患者さんのために「クロ」と判定して採血しないのです。
その1つが、今回の医薬品の服用ですね。
・献血当日に服用していても献血できる薬
ビタミン剤 ミネラル剤 (貧血治療目的で服用している場合はできない場合もあり)
漢方薬 (肝疾患、感冒、喘息などの治療目的で服用している場合はできないことがあります)
胃腸薬 (感染性の下痢治療目的で服用している場合はできないことがあります)
点鼻,点眼,吸入,外用剤,緩下剤,消炎・鎮痛ハップ剤
と、ここまでは納得ですが、意外なのは
抗ヒスタミン薬,非ステロイド系抗アレルギー薬,高脂血症治療薬
予防目的の抗潰瘍薬,低用量ピル,女性ホルモン等リコンビナント成長ホルモン
降圧薬 (高血圧症の治療用として一種類の医薬品のみの服用で、血圧が正常域にコントロールされている場合で、心臓・腎臓・血管系の合併症がないことが条件)
が当日服用がOKなことです。
・献血当日に服用していなければ献血できる薬
高尿酸血症治療薬
消炎酵素剤 (炎症症状がある場合はできないことがあります)
前立腺肥大症治療薬 (一部献血できない医薬品があります)
非ステロイド系抗炎症薬,鎮痛薬
(風邪などの症状があり服用した場合はできないことがあります)
睡眠薬,抗不安薬,利胆薬,内服用筋弛緩薬,マイナートランキライザー
「鎮痛剤には"血小板"の働きを抑える作用があるので、前日から3日前までの間に鎮痛剤を服用していた場合は、"血漿"の成分献血をお願いします」との問診医の説明でした。
・服用中止から三日間は献血ができない薬
向精神薬,抗菌薬など,抗ウイルス薬 (抗生物質を含む抗菌剤の服用しているといこうとは、輸血された患者さんに炎症を引き起こしている菌が感染する可能性がある為、原則ダメだそうです)
止寫薬,痛風発作治療薬(コルヒチン),喘息治療薬,緊急ピル
・病気の内容や副作用などにより献血できない薬
抗けいれん薬,抗血液凝固薬,抗甲状腺薬,抗不整脈薬,冠動脈拡張薬,免疫抑制剤,抗がん剤,強心薬など
(たしかに、輸血された患者さんに思いっきり影響がありそうな薬ですよねぇ)
ステロイドホルモン剤,糖尿病薬 (治療のためにホルモン剤を服用されている場合は、服薬をやめてから1ヶ月以上たっていることが必要)
治療の際の出血で、口の中の菌が血液中に移 行していると、輸血後に菌血症という副作用を引き起こす可能性があるとのこと。
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