セラミックスとインプラント [C2J-東大化学 日記]
こんにちは~ (*^_^*)/
先日、インプラントの手術をしました。 正確にはデンタルインプラント(人工の歯根)です。実際に使用したのが、下の写真(左)で、ノーベルバイオケアの製品を使用しました。写真(右)は、顎骨(写真内の白い部分)にインプラントを埋め込んでいる手術風景です。オールセラミックスの商品で、金属アレルギーの心配が無く、生体親和性が高いとされています。セラミックスとは基本成分が金属酸化物となる高温で焼き固めた焼結体(陶磁器もセラミックスの一種)のことです。
手術は日帰り。
まず、
術前(術後)投薬としてオゼックス(ニューキノロン系抗菌剤),フルカム(鎮痛剤) ,ロルカム(鎮痛剤),ホリゾン(睡眠薬)を服用します。オゼックスは、下記の構造を持つペニシリン体制肺炎菌や性感染病のクラミジアの治療にも使われる抗菌剤で、構造式に窒素Nを含む環状構造を持っています。炭素C以外の元素(ここでは窒素N)を含む環状構造を持つ化合物を、複素環式化合物といいます。生命と物質で出題される必須アミノ酸の芳香族アミノ酸トリプトファンも、インドール構造を持つ複素環式化合物の一種です。
感染症の予防のために、含嗽薬(嗽=くちすすぐ)にて手術前に口内をしっかりと漱ぎます。含嗽薬としてネオステリングリーンうがい薬0.2%を使いましたが、抜歯などの外科処置後に歯科で良く処方される含嗽薬ですね。薬用成分は、以下のベンゼン環を二つ持つベンゼトニウム塩化物です。
コンクールF 薬用マウスウオッシュ(100ml)※5,250円(税込)以上で送料無料※
- ショップ: イオス ビューティーショップ
- 価格: 1,050 円
- ちなみに、市販薬としては、歯周病菌に効果があるというグルコン酸クロルヘキシジンの入っているConCooL(コンクールF)がお薦めのようです。梧桐は秋葉原の献血ルームで貰いましたが、プラークを除去する効果もあるそうです。
- ショップ: お口の専門店
- 価格: 8,780 円
- こっちが大人買いでお買い得なセットですね。ただし、これは出血の多いところでは殺菌作用が弱まるそうですから、ネオステリングリーンうがい薬を歯科で処方してもらって炎症が引くまでそれを使用し、炎症が引いてからるConCooL(コンクールF)を使うのが良いようです。
さて、
術中に使用したものですが、口腔外消毒に逆性石けんの塩化ベンザルコニウム溶液の0.1%と0.01%オスバン液,笑気麻酔として50%の亜酸化窒素(一酸化二窒素),麻酔はキシロカインを使用しました。逆性石けんは陰イオンになる脂肪酸系のセッケンに対して、陽イオンになる界面活性剤の通称で、殺菌作用が強く、薬用石けんやトローチなどにも使われています。
手指の殺菌・消毒剤(新発売)タケダ オスバンラビングA 400ml【第3類医薬品】
- ショップ: ミルキー薬局
- 価格: 1,280 円
なお、笑気を吸って気持ちよくなり笑い出し・・・・なんてことは、ありませんでした。ま、恐怖心を取り去って穏やかに手術に迎えるように術前30分にホリゾン(睡眠薬)を飲むんですから、当然と言えば当然ですが・・・・
手術直後に授業がありましたが、心配していた痛みもほとんど無く、また術後の腫れも酷くなく、通常通り授業を行いました。
コメント 0