イオン化傾向 [C2J-東大化学 日記]
こんにちは~ o( ´_ゝ`)ノ Guten tag
さてさて、化学で受験する皆さんが必ず覚えておかなくてはならない道具の一つに、イオン化傾向があります。
「金借るな。間がある。当てにすんな。ひどすぎる借金」って、まるで政権交代で誕生した某お子ちゃま政権党で膨れ上がった日本の国債を暗示するような覚え方ですが・・・・・増税なしで財政再建の選挙公約はどこへいった(∴`┏ω┓´)/コラァー!!
まぁ、カスのような(というよりカスそのもの)政党は放っておいて、イオン化傾向の話に戻りませう ( ̄ヘ ̄)
イオン化傾向とは金属などが陽イオンになる「なり易さ」の順番ですが、原子から電子を奪い取って陽イオンにするために必要なイオン化エネルギーの順番とは若干異なります。その理由は簡単で、イオン化エネルギーでは気体状態(バラバラで原子が互いに結合していない状態)の原子1個1個から電子を取り出して陽イオンにすることを想定していますが、イオン化傾向では原子同士が互いに金属結合している固体から陽イオンが生じることが前提なので、陽イオンになる原子の状態に差があるのです ( ̄ω ̄;)
① イオン化傾向 = 原子同士が互いに金属結合している単体が電子を失って陽イオンとして溶け
出す傾向
∴ イオン化傾向 = 金属のイオン化傾向(K > Ca > Na > Mg)
② イオン化エネルギー = 原子1個が何者とも結合せずに存在する(気体状態)とき、その最外殻
の電子1個を取るのに必要なエネルギー
∴ イオン化エネルギーの小さい順番 = 原子のイオン化傾向
(第1イオン化エネルギー K:419 < Na:496 < Ca:590 < Mg:738 kJ/mol)
前述の「借金」の語呂合わせで覚えるイオン化傾向がボルタ系列です o( ̄ー ̄;)ゞ
①.ボルタ系列
1799年に近代最初の電池といえるパイル「ボルタの電堆」を発明したのが、イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタです。1801年にはナポレオン・ボナパルトに招かれて、電池を使った水の電気分解の実験をしています。電池の発明により定常電流が得られるようになり、1,2族元素の分離や発見やオームの法則など電気化学・電磁気学は著しく発展しました。
さて、1797 年にアレッサンドロ・ボルタにより発見されたイオン化列がこのボルタ系列で、 Zn Fe Sn Pb Cu Ag Au をボルタ自身が決定しました。
K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb (H) Cu Hg Ag Pt Au
②.電気化学列
標準電極電位の大小の順に並べた序列で、無機化学を受験で使う全ての受験生が必ず覚えておくべきイオン化列がこれです。語呂合わせとしては「リカバーするかな。間がある。まずい! 苦労してカードっ子にすんな。ひどすぎる借金」と、若者の陥りやすいカード破産を警告する意図も込めて・・・・(x_x) ☆\( ̄  ̄*)バシッ
Li K Ba Sr Ca Na Mg Al Mn Zn Cr Fe Cd Co Ni Sn Pb (H) Cu Hg Ag Pt Au
リチウム電池が入試で普通に出題される昨今、この長いイオン化列でなければ役に立たないでしょうヾ(・ω・o)
無機定性分析でも使うので、完璧に覚えましょうね ☆ヽ(▽⌒*)よろしぅ♪
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